管理人の独り言
le monologue
四方を守る神々
今、ギャラリーでは「レッドバンブー展」が開催されています。多ジャンルのグループ展ですが、その中でひときわ目をひく作品があります。 四方を守る神々、「青龍」「白虎」「朱雀」「玄武」の羊毛人形がそれです。
これは中国の神話「四神」に基づく霊獣だそうで、この「四神」を調べてみると、なかなか面白いです。
東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀といい、それぞれの方角を守っている霊獣で、日本でも古くは平安京では、東・青龍を鴨川に、西・白虎を山陰道、南・朱雀を巨椋池、北・玄武を船岡山とされているそうです。すなわち川、道、海、山をあらわしていて、四方八方、あらゆる自然から守るということで、なんとも心強い霊獣たちではないですか。
朱雀門や白虎隊など、日本語にもこれらを使った聞きなれた言葉もありますね。そして、なんとちらし寿司も、四色の具材で四神(諸説あり)をあらわしているのだとか、へぇー。そういえば、ちらし寿司ってひな祭りの定番、健やかに育つように守ってもらおうということなのでしょうか?
この羊毛人形の作者の谷田部香織さんは、コロナがなかなか収束しないので、もうアマビエさまだけでは足りない、四方を守る神々に守ってもらおうと思って制作したそうです。
ここにきてコロナ感染者もまた増えてきて、第8波になろうかという勢いです。もういいかげんにしてほしい。この願いが通じるといいなぁとつくづく思います。
今週の展示は上述の「第11回レッドバンブー展」女子美術大学付属高校の同級生10人、ジャンルフリーのグループ展です。ジャンルが多彩で力作が揃っているので、どなたでも楽しめます。四神のご利益もあるかもしれません。11月22日まで